都筑道夫 kindle 作品一覧
都筑 道夫(つづき みちお)
1926年7月6日生まれ。2003年11月7日没。
SF界にもミステリ界にも貢献した偉い人。
ただ、実作者としての影響はミステリの方に軍配があがる。SF界へは翻訳者、編集者としての影響の方が大きいかな。
『猫の舌に釘をうて』には驚いた。
「私はこの事件の犯人であり、探偵であり、そしてどうやら、被害者にもなりそうだ」と、『シンデレラの罠』のように始まるが、『シンデレラの罠』の発表は1962年、『猫の舌に釘をうて』は1961年発表。
大胆なトリック、仕掛けが施されており、初読時このような作品に免疫のなかった僕は本当に驚いた。
『七十五羽の烏』もすごい。各章に注釈がつけられており(同じ手法を使った作品に倉知淳『星降り山荘の殺人』がある)、その注釈部分も含めて徹底的にフェアな記述が施されている。
・毎日が13日の金曜日 光文社文庫―本格推理ホテル・ディック・シリーズ
・探偵は眠らない 新装版~ホテル・ディック・シリーズ~ (光文社文庫)
・ちみどろ砂絵 くらやみ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(一)~ (光文社文庫)
・からくり砂絵 あやかし砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(二)~ (光文社文庫)
・きまぐれ砂絵 かげろう砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(三)~ (光文社文庫)
・まぼろし砂絵 おもしろ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(四)~ (光文社文庫)
・ときめき砂絵 いなずま砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(五)~ (光文社文庫)
・さかしま砂絵 うそつき砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(六)~ (光文社文庫)
・女を逃すな~都筑道夫コレクション〈初期作品集〉~ (光文社文庫)
・三重露出~都筑道夫コレクション〈パロディ篇〉~ (光文社文庫)
・暗殺教程~都筑道夫コレクション〈アクション篇〉~ (光文社文庫)
・七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~ (光文社文庫)
・翔び去りしものの伝説~都筑道夫コレクション〈SF篇〉~ (光文社文庫)
・血のスープ~都筑道夫コレクション〈怪談篇〉~ (光文社文庫)
・探偵は眠らない~都筑道夫コレクション〈ハードボイルド篇〉~ (光文社文庫)
・魔海風雲録~都筑道夫コレクション〈時代篇〉~ (光文社文庫)
・死体置場(モルグ)の舞踏会~西連寺剛の事件簿~ 光文社文庫
・悪魔はあくまで悪魔である ――都筑道夫恐怖短篇集成(1) (ちくま文庫)
・阿蘭陀すてれん ――都筑道夫恐怖短篇集成(2) (ちくま文庫)
・雪崩連太郎全集 ――都筑道夫恐怖短篇集成(3) (ちくま文庫)
小川一水 kindle 作品一覧
小川 一水(おがわ いっすい)
1975年生まれ。旧ペンネームは河出智紀。
天冥の標は5巻までしか読んでいない。ストーリーを忘れてしまっている部分が多いので、完結してから最初から読み直そうと思っている。
『導きの星』は結構好きだったシリーズ。
短篇だとやっぱり「漂った男」が好きですかね。
基本的に未来を信じている作家で、爽やかなラストで終わる作品が多い。
・天冥の標Ⅸ PART1 ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫JA)
・時砂の王
・天涯の砦
眉村卓 kindle 作品一覧
眉村 卓(まゆむら たく)
1934年(昭和9年)10月20日生まれ。
偏愛する作家の一人。常々、もっと評価されるべきと感じている。
初めて読んだのは、たしか『ねじれた町』。好きな短篇集は『重力地獄』と『遥かに照らせ』。『遥かに照らせ』収録の「蒼穹の手」は大傑作なので、ぜひ読んでみてください。
全9巻で終わった岩崎書店の<21世紀空想科学小説>の特別版として、眉村卓にジュヴナイルSFを書いてもらう、という案があったようだけど、どうなったんでしょうか。
小松左京 kindle 作品一覧
小松 左京(こまつ さきょう)
1931年(昭和6年)1月28日生まれ。2011年(平成23年)7月26日没。
実はあまり読んでいない。20~30冊くらいしか読んでいないかな。
何より『果しなき流れの果に』も『日本沈没』も読んでいない。まずいよね。
それでも、やっぱり偉大な人だったと尊敬もしていますし、『復活の日』は電車の中で読んでいて泣いてしまいました。それと、『小松左京のSFセミナー』には大変お世話になりました。
・こちらニッポン・・・(上)<こちらニッポン> (角川文庫)
・こちらニッポン・・・(下)<こちらニッポン> (角川文庫)
・虚無回廊
・日本沈没(上) ※小学館文庫版
・日本沈没(下) ※小学館文庫版
・日本沈没(上) (光文社文庫) ※光文社文庫版
・日本沈没(下) (光文社文庫) ※光文社文庫版
・日本沈没 第二部(上) (小学館文庫) ※谷甲州と共著
・日本沈没 第二部(下) (小学館文庫) ※谷甲州と共著
・空中都市008 アオゾラ市のものがたり (講談社青い鳥文庫)
・小松左京の大震災 ’95―この私たちの体験を風化させないために
星新一 kindle 作品一覧
星 新一(ほし しんいち)
1926年(大正15年)9月6日生まれ。1997年(平成9年)12月30日没。
父は星薬科大学の創立者で星製薬の創業者・星一。森鴎外は母方の大伯父にあたる。
初めて読んだのは中学生の頃で、『ようこそ地球さん』。夢中になりました。
これ以来、読書傾向が大きくSFに傾いていきました。
ショートショートという分野自体もいまだに大好きです。
この人が日本にいて良かった。
最相葉月による伝記『星新一 一〇〇一話をつくった人』には泣かされました。
・宇宙の声 星新一ジュブナイル・セレクション (角川つばさ文庫)
・盗賊会社
・妄想銀行
・A Well-Kept Life(星新一ショートショートコレクションVol.1 英語版) (English Edition)
・The Whimsical Robot(星新一ショートショートコレクションVol.2 英語版)
・The Other Side of the Swing(ブランコのむこうで 英語版絵本)
筒井康隆 kindle 作品一覧
筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年(昭和9年)9月24日生まれ。ホリプロ所属。
中学、高校、大学の頃に大変ハマっていました。ツツイストでしたね。
中学生の頃に星新一にハマって、文庫を読みあさっていました。その中で、筒井康隆による文庫解説の星新一論を読み、筒井康隆の本も読むようになりました。
最初に読んだのは『農協月へ行く』。面白かったけど、それほどではなかった。で、次に読んだのが『メタモルフォセス群島』。この冒頭の「毟りあい」でビックラこいた。「走る取的」にも。もちろん「メタモルフォセス群島」にも。
ここから筒井康隆作品を読みまくることになる。
エッセイなんかも読むようになり、そこから小松左京や眉村卓など他のSF作家のことも知るようになり、本格的にSFというものを意識して読むようになりました。
ということで、日本SFが大きく変わり始めたゼロ年代前半に、そんなこととは露知らず、第一世代第二世代第三世代くらいの日本SFを読んでいました。
僕がSF好きになったのは、だいたい星新一と筒井康隆のせい。
さらに言えば、僕がタバコを吸うようになったのも筒井康隆のせい。
・薬菜飯店
・敵
・筒井順慶
筒井康隆 (@TsutsuiYasutaka) | Twitter
鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃう
2016年8月号のSFマガジンに載っていましたが、青背&銀背ダブル総選挙が開催されるようです。
青背の方はデジタル化総選挙で、ハヤカワ文庫SFの未電子化タイトルを対象に、投票で上位となった作品の電子書籍化を検討するというもの。
期間は2016年7月8日~2016年7月21日。
下のブックリスタHP上の特設サイトから投票できるみたいです。
銀背の方は、ハヤカワ・SF・シリーズ総解説に解説文が掲載されている作品を対象に、今改めて読まれるべき銀背を発掘しようという企画。
手持ちの10ポイントの票を応募作品に振り分ける、というもの。
応募はメール(【E-mail】hsfs.sousenkyo@gmail.com)、もしくはツイッターのハッシュタグ「#SFシリーズ発掘総選挙」で。
氏名(PNも可)、投票する作品とポイント数、寸評(100字以内)を付記のうえ、2016年7月31日までに投票してくださいとのことです。
銀背の方の総選挙は、復刊する予定があるのかはわかりませんが、僕はヘンリイ・カットナー『ボロゴーヴはミムジイ』が読みたいなぁ。復刊してくださいお願いします。
青背は別になんでもいいので、いっぱい電子書籍化してもらいたいです。