SF小説 kindle 新刊情報
新刊情報
7/25 小松左京短編集 東浩紀セレクション (角川文庫)/小松左京
7/25 小松左京短編集 大森望セレクション (角川文庫)/小松左京
7/28 躯体上の翼 (創元SF文庫)/結城充考
7/31 松本城、起つ (早川書房)/六冬和生
ハーラン・エリスン『死の鳥』が電子化されました。
横田順彌 kindle 作品一覧
横田 順彌(よこた じゅんや)
1945年11月11日生まれ。
近年は古典SFの研究方面での著書が多く、小説の発表が少なくなっている。
小説に関しては、初期はダジャレを多用したハチャハチャSF。後には古典SFの研究、明治文化の研究を基にした押川春浪ものなどの明治SFなどを書いた。
僕はハチャハチャSFも明治SFも好きです。
春浪ものの長篇は三部作が予定されているけど、『火星人類の逆襲』『人外魔境の秘密』の二作が発表されたものの、第三部がまだ書かれていない。『火星人類の逆襲』は、『宇宙戦争』へのオマージュ、『人外魔境の秘密』は『ロスト・ワールド』へのオマージュであり、第三部は『タイムマシン』へのオマージュだという話。
『火星人類の逆襲』は大傑作だと僕は思っています。第三部もぜひ書いてもらいたいですね。
kindle化されている作品はものすごく少ないですね。
・わがはいは中村春吉である。 : 自転車で世界一周無銭旅行をした男
・ソロモン王の洞窟 痛快 世界の冒険文学
横田順彌 - Wikipedia
梶尾真治 kindle 作品一覧
梶尾 真治(かじお しんじ)
1947年12月24日生まれ。
初めて読んだのは『躁宇宙・箱宇宙』。
近年も旺盛な執筆活動を続けており、長篇の発表が多くなっている。2016年の星雲賞長編部門を『怨讐星域』で受賞している。
でもやっぱり短篇の名手というイメージが残っている。なんだかんだ「美亜へ贈る真珠」は名作。
ドタバタ短篇も数多く発表しているけど、個人的にはリリカルな作風のものを期待してしまう。
kindle化されている作品は意外と少ないですね。
・猫の惑星
中井紀夫 kindle 作品一覧
中井 紀夫(なかい のりお)
1952年11月20日生まれ。
僕が偏愛している作家。
短篇「見果てぬ風」はオールタイムベスト級。何度読んでも素晴らしい。奇想と神話的発想とSFとストーリーが有機的に結びついている。「見果てぬ風」収録の短篇集『山の上の交響楽』は、表題作を始め、他の作品のレベルも高い傑作短篇集。
《タルカス伝》シリーズも素晴らしかったのだけど、商業的理由から第一部で終わってしまっているのが非常に残念。
「死んだ恋人からの手紙」とか《銀河好色伝説》シリーズとか、個人短篇集未収録になっている短篇を集めて、電子書籍で短篇集を出してもらいたい。
飯田橋でバーを始めたみたいだけど、また小説を書いてもらいたいですね。
かんべむさし kindle 作品一覧
かんべ むさし
1948年1月16日生まれ。
筒井康隆からの影響が強く、筒井フォロワー的な印象もあるけれど、そこには留まらない傑作も多い。
長篇もいくつもあるけど、本質的にはやはり短篇作家。
「水素製造法」「言語破壊官」「集中講義」「斬る」なんかが印象的。
SFファンからSF作家になった人ではないけど、SF的な発想は持っている人で、SFというのは「考え方」なのだな、と感じさせる。
都筑道夫 kindle 作品一覧
都筑 道夫(つづき みちお)
1926年7月6日生まれ。2003年11月7日没。
SF界にもミステリ界にも貢献した偉い人。
ただ、実作者としての影響はミステリの方に軍配があがる。SF界へは翻訳者、編集者としての影響の方が大きいかな。
『猫の舌に釘をうて』には驚いた。
「私はこの事件の犯人であり、探偵であり、そしてどうやら、被害者にもなりそうだ」と、『シンデレラの罠』のように始まるが、『シンデレラの罠』の発表は1962年、『猫の舌に釘をうて』は1961年発表。
大胆なトリック、仕掛けが施されており、初読時このような作品に免疫のなかった僕は本当に驚いた。
『七十五羽の烏』もすごい。各章に注釈がつけられており(同じ手法を使った作品に倉知淳『星降り山荘の殺人』がある)、その注釈部分も含めて徹底的にフェアな記述が施されている。
・毎日が13日の金曜日 光文社文庫―本格推理ホテル・ディック・シリーズ
・探偵は眠らない 新装版~ホテル・ディック・シリーズ~ (光文社文庫)
・ちみどろ砂絵 くらやみ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(一)~ (光文社文庫)
・からくり砂絵 あやかし砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(二)~ (光文社文庫)
・きまぐれ砂絵 かげろう砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(三)~ (光文社文庫)
・まぼろし砂絵 おもしろ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(四)~ (光文社文庫)
・ときめき砂絵 いなずま砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(五)~ (光文社文庫)
・さかしま砂絵 うそつき砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(六)~ (光文社文庫)
・女を逃すな~都筑道夫コレクション〈初期作品集〉~ (光文社文庫)
・三重露出~都筑道夫コレクション〈パロディ篇〉~ (光文社文庫)
・暗殺教程~都筑道夫コレクション〈アクション篇〉~ (光文社文庫)
・七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~ (光文社文庫)
・翔び去りしものの伝説~都筑道夫コレクション〈SF篇〉~ (光文社文庫)
・血のスープ~都筑道夫コレクション〈怪談篇〉~ (光文社文庫)
・探偵は眠らない~都筑道夫コレクション〈ハードボイルド篇〉~ (光文社文庫)
・魔海風雲録~都筑道夫コレクション〈時代篇〉~ (光文社文庫)
・死体置場(モルグ)の舞踏会~西連寺剛の事件簿~ 光文社文庫
・悪魔はあくまで悪魔である ――都筑道夫恐怖短篇集成(1) (ちくま文庫)
・阿蘭陀すてれん ――都筑道夫恐怖短篇集成(2) (ちくま文庫)
・雪崩連太郎全集 ――都筑道夫恐怖短篇集成(3) (ちくま文庫)
小川一水 kindle 作品一覧
小川 一水(おがわ いっすい)
1975年生まれ。旧ペンネームは河出智紀。
天冥の標は5巻までしか読んでいない。ストーリーを忘れてしまっている部分が多いので、完結してから最初から読み直そうと思っている。
『導きの星』は結構好きだったシリーズ。
短篇だとやっぱり「漂った男」が好きですかね。
基本的に未来を信じている作家で、爽やかなラストで終わる作品が多い。
・天冥の標Ⅸ PART1 ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫JA)
・時砂の王
・天涯の砦